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川内川流域を楽しむための4つの体験をご紹介します。
お知らせ
第1回目のゲストはミズベリングプロデューサーの真田武幸さん。ミズベリングの活動事例を中心に、参加者との対話も交えながら、水辺のまちづくりについて考える時間となりました。オフラインの開催を予定していましたが、新型コロナウィルス拡大の影響で残念ながら今回はオンライン開催でした。その様子をレポートします。
『川内川かわまちづくりシンポジウム』についてはこちら。
まずは、ミズベリングの説明から。10年前に河川敷地占用許可制度により河川における規制が緩和された後、2014年に発足し、真田さんは発足当初から運営に携わられています。
ミズベリングとは…
・地域の中でも川を観光資源や地域の魅力にしていくプロジェクトで、河川敷での活動をしたいと考える市民を応援するプラットホームでもある。
・「ミズベリング●●会議」というご当地会議を各地域でも開催し(その取り組みは現在78箇所)、そこから実現されたアイデア(川を活用したプロジェクト)をミズベリングで紹介している。
・全国の水辺を活用する人たちが集まり活動の報告をする場づくりの開催している。
その他にも多くの取り組みや事例を紹介してくださいました。
ミズベリングの活動から「水辺を活用してプロジェクトを行う」ことに対して市民権を得られてきたそうです。
その結果、次のような変化も生まれてきたといいます。
・民間会社がミズベリングの推進部署を設置した。
・役所の方々が「これは素敵なことだね」と思うようになり、応援してくれる人に変わっていった。
・様々な官民一体となる取り組みが評価され、水辺を政策に取り込む自治体も増え、ミズベリングの取り組みが国土交通白書にも掲載された。
さらに、真田さんからミズベリングに対する想いや活動を行う上でのポイントを教えていただきました。
「全国のミズベリングの活動をしている人たちの背中を押すような存在でありたい。大事なのは失敗や挑戦を恐れないで一回仮説を立てること。そして「こうなるかもしれない」ということを良い未来を仮説と立てて目指していきたい。」
水辺以外における公共空間の事例についてもいくつかご紹介されました。
それは以下の理由からでした。
「公共空間を素敵に活用する視点や合意形成等は水辺も道路も同じである。」
ご紹介された事例の1つが、昨年道路法が改正された後、国土交通省がほこみちの推進や上手な使い方の検討・展開のため立ち上げた「ほこみちプロジェクト」です。
「ほこみちプロジェクト」により
・道路専用の許可が緩和され、飲食店が屋外の通路にテラス席を作ることができるようになった。
・車のためではなく、歩行者のための道路として活用するようになった。
・「こんな使われ方がされてもいいのでは」という視点で道がうまく活用されるようになった。
真田さんの講演後、参加者との対話の時間がありました。いくつか質問があがりましたが、その中の1つを紹介します。
(質問)
・各地の水辺の活動は個人、民間行政等、どんな主体が多いのか?また、 どうやって始まるのか?
(真田さん)
・民間から声が上がり、行政の人たちも「いいね」となって立ち上がる印象がある。
・色々なステックホルダーがいるので、そういった人たちが対話できる場づくりのようなことを行政の人たちと一緒に作っていくのが重要なポイント。
・その際に『ミズベリング』事務局に相談が来ることがある。例えば、『ミズベリング』が事務局となって第三者的に関わることで色々な人たちが参加しやすくなる。地域の人たちの中でよくある話が一部の人たちで集まってしまってそのグループとグループが繋がれないということが生まれたりしている。
・エリアに自分たちは関係ないが、水辺に関してフラットに話せる人たちがいることによって、色々なグループの人たちが集まってきやすくなる。
最後に川内川流域の各市町村から参加してくださった皆さんから今回のお話を聞かれた感想や今後の想いをお話していただきました。
「改めて場を見つけるのではなく、今、自分が使っている空間を使ってできる事ことを、この会議に参加している人や、自分の周りの人を巻き込んでやってみたい。」
「河川敷や道路といった公共スペースを利活用するには、規制緩和や行政の協力が欠かせないということを実感した。」
その他にも、今後の公共空間における活動や活用に対して前向きな声が上がりました。
ご登壇いただいた真田さん、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
第3回目は3月12日の開催となります。
参加ご希望の方はこちらから。
持続可能なまちづくりを目指しておりますので、各市・町・地域外から川内川や流域地域を愛する熱量の高い人たちの参加者をお待ちしております。