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川内川流域を楽しむための4つの体験をご紹介します。
お知らせ
川内川流域は熊本県を源流に宮崎県えびの市、鹿児島県湧水町、伊佐市、さつま町、薩摩川内市を流れており、そこにはそれぞれの地域の魅力を彩る事業者の皆さんがいらっしゃいます。『かわるひと〜川内川流域で豊かに暮らす人に会うメディア〜』はそんな皆さんにフォーカスを当て、川内川流域の魅力を県内外の方に感じてもらうきっかけにしたい。そんな企画になります。
第1回目は湧水町の『古民家chesto』(以下:チェスト)代表の弓掛隆盛さんにお話を伺いました。
弓掛さん:一昨年の春からチェストを立ち上げ、ランチやエステ&シェービング、コワーキングスペース、ゲストハウス事業を展開しています。この場所は亡くなった祖父母の家で10年程空き家の状態だったんです。そこを親族や地元の方のサポートを受けながら、皆で改修していきました。運営は僕と妻と母の3人体制です。理容師の資格を持つ妻はエステ&シェービングを、給食センターに勤めていた経験のある母はランチで栄養管理をといった形で、それぞれの力を活かして切り盛りしています。昨年の夏からは当店オリジナルのハンバーガーの野外販売も行っているところです。
弓掛さん:実は、以前勤めていた会社を退職し、半年間かけて長距離用自転車で日本一周の旅をしたことがありまして。ありがたいことに各地で素敵な文化と温かい人の優しさに触れることができました。鹿児島を盛り上げるための仕事をつくっていきたい。旅を通し、鹿児島の良さを再認識したことで、そんな想いが芽生え始めました。私を大きく変えたきっかけは旅の道中の出会いでした。出会いが生まれるものは何か考えた結果、飲食店が頭に浮かびました。そこで名古屋のスポーツバーで数年程修行をさせてもらうことにしたんです。妻と結婚し、一緒に鹿児島へ戻る形で湧水町へ引っ越すことになりました。
弓掛さん:湧水町に住んでいて一番驚いたのはまちの皆さんの優しさです。ありきたりな表現かもしれませんが、事業を始めてからそこを一番感じています。私も妻も湧水町出身ではないのですが、お店の改修時も色々な方が手を差し伸べてくださいましたし、ランチを定期的に利用してくださる方も多いです。個人的に印象に残っているのは、野外でハンバーガー販売を始めた際に、その情報を知った町長が自ら買いに来てくださったことでした。他にも町議の方や行政の方も距離感が近く、気軽に声をかけてくださるので、湧水町という小さなまちだからこその優しさを感じる日々です。
弓掛さん:うちの母も優しさに溢れている地元民の一人です。良い意味でお節介で、ランチを食べにいらしたお客様に「ガネが余ったから持っていかんね」と言って渡すこともありまして(笑)。そのお節介が印象に残って、また足を運んでくださるお客様もいらっしゃいます。そこから輪が広がっていき、部活動や家庭内パーティの仕出しの注文も増えてきているところです。だからこそ、僕たちも優しさを受け取るだけではなく、関わってくださる方や地域の方に対して、誠心誠意を込めて接していこうという気持ちが強くなりました。まだまだ力不足な点も多いですが、湧水町に足を運ばれる際は是非チェストにも遊びにいらしてください。
【お店情報】
店名:古民家chesto
住所:鹿児島県姶良郡湧水町北方2333-2
URL:https://www.instagram.com/kominka.chesto/